看護実習で得られる学び。良かれと思ったことが、患者の気分を損ねることも

看護実習で得られる学び。良かれと思ったことが、患者の気分を損ねることも

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JobStep編集部
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看護実習とは、授業で学んだことを実践的に身に付けていく場。自分の看護観を再認識できる期間でもあります。

2013年川崎医療短期大学がおこなった調査によると看護実習をおこなったことにより、看護へより意欲的になった人は75%にものります。

しかし授業と実際の現場はかけ離れていることも多く、挫折・苦労を感じてしまう看護実習性もいます。同調査でも実習学習による不満・不安を感じ、学習意欲が低下してしまった人は37%にもなります。そんな看護実習で得られる学びとは何でしょうか?

看護実習で得られる学び

実習を楽しいと感じる人もいれば、大変だと感じる人もいます。しかし机上の勉強だけでは学べないことが多く、看護実習は非常に重要な科目といえます。

看護実習をおこなうことで得られる学びとはなんでしょうか?

良かれと思ったことが、患者の気分を損ねることも

看護師は少しでも治療に専念できるよう、声がけをおこなったり、身の回りのお世話をします。

しかし良かれと思ったことが、患者の気分を損ねることもないのです。たとえば、リハビリ患者に「よくここまで歩けましたね」と声がけをおこなうと、「昨日はもっと歩けていた」とリハビリのモチベーションを下げてしまうこともあるのです。

総合病院になれば看護師を1人で多くの患者を相手しなくてはいけなく、各患者へのコミュニケーションは困難を極めます。こういった失敗の経験は、実習でしか学べないことといえます。

看護実習先について

実習先は学校によって決められることが多く、大学病院付属の教育機関に通っていれば、その大学病院に勤めることになる可能性が高いです。

基本的に実習先を生徒が選べることは少ないですが、大学等のHPには実習先が明記されていることが多くなっています。一体実習先はどのような機関があるのでしょうか?

入院患者から医療の基本を学ぶ

看護師としての基礎的な医療を学んだ後に、最初にするのが病院に入院している患者の対応や医療の実習です。

今まで学んだことを実践的に体験します。病院の看護実習教員について、看護師としての仕事の流れを学び、すべての医療の基本を覚えなければなりません。

高齢者看護

高齢者看護も比較的早い段階で実習がおこなわれます。

高齢者医療施設などで、体が弱った高齢者に対するケア、入浴、食事などに必要な技術を学びます。入院している患者の家族との関わり方も同時に行われます。

小児看護

入院患者や高齢者看護が終了した後に行われるのが小児看護。入院している子供に対する医療、家族との関わりなど大人と違う対応をする必要があるので、看護師の基礎ができていなければなりません。

小児特有の病気についても学ぶことになります。

手術患者の医療

手術を待っている患者に対する医療や関わり方を学んでいきます。実際に手術室やICU、病棟に入り、手術を受ける前、手術中、術後の経過の対応を学ぶので、実習内容がより実践的になってきます。

慢性疾患患者の医療

長期間の治療が必要な患者が入院している現場での実習です。ナーバスになっている患者に対しての接し方や医療の基礎を学び、家族との関わり方も学習します。

母性看護

母性看護では、妊婦の出産までの看護を学びます。出産の現場に立ち会ったり、産後のケアや治療を実習することで母親と子供両面の看護を身につけることになります。

また新しくできる家族へのサポートや心のケアも同時に行います。

訪問看護

病院以外の場所で治療を行っている患者のもとへ訪問看護師と同行して、訪問看護をする実習です。

病院以外で治療する疾患患者や精神を患った患者を支えるための看護ができるようになるのが目的。看護以外にも社会福祉士とともに、自宅介護の患者のサポート支援を学習することも。

精神看護

病院の精神科に入院している患者の看護を通して、精神に健康障害を持つ人の看護学を学びます。精神に疾患のない患者にはない接し方を学ぶことで、幅広い看護ができるようになるのが目的です。

また、退院した後の社会復帰など支援や地域内の社会復帰施設での実習をします。

公衆衛生

地域の住民のために健康促進や健康診断を実習を通して、看護師が地域のためにできることを学びます。

健康相談や健診の方法を知ることが目的です。保健所や市町村地域センターなどの施設で実習がメインとなるでしょう。