訪問入浴看護師の仕事内容と働き方:必要なスキルややりがいも紹介

訪問入浴看護師の仕事内容と働き方:必要なスキルややりがいも紹介

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JobStep編集部
公開, 更新 ,

介護業界での人材不足が騒がれるなか、訪問看護や訪問入浴看護師に興味をもつ看護師も多いようです。

どちらもニーズもやりがいも大いにある分野ですが、今回は訪問入浴看護師に焦点をあて、訪問入浴の看護師に必要なことと、訪問入浴の看護師の仕事内容と働き方、必要なスキルなどを紹介していきます。

?訪問入浴看護師の仕事内容

一般的に、訪問入浴サービスは3名程度のチームを組んで、協力しておこないます。チームの内訳は、入浴を助ける介護職員が2名と、利用者の入浴前後のバイタルチェックをおこなう看護師1名です。

看護師は、利用者が入浴をする前に、血圧や体温を測ったり、家族に体調を聞いたりすることで、入浴の可否を判断します。入浴後には、再度利用者の健康状態をチェックしたり、必要な処置を施したりして、体調のチェックを行います。

これに加えて、多くの場合には介護士がおこなう入浴の補助として、脱衣や洗体、洗髪を手伝います。

?訪問入浴の看護師に必要なスキル

仕事内容を確認したところで、訪問入浴看護師に必要なスキルを見ていきましょう。

体力と判断力

訪問入浴は、とにかく体力勝負です。真夏の暑い時期に、エレベーターのない建物の3階まで重い荷物を運んだり、訪問先がエアコンのない家だったりということもあります。

1日に多い時は10件以上の家をまわることもあると言われているので、体力に自信がない人は向かないでしょう。また、冬場などは特に利用者の方が風邪をひかないように気をつかいます。

ヘルパーなど他の職員も同行しますが、入浴の可否を判断するのは看護師です。入浴後の利用者の体調悪化について責任を問われるのは看護師なので、病院勤務以上に判断力も必要です。

ヘルパーさんとの連携力

多くの家を効率よく回るためにも、ヘルパーさんとの連携は重要になってきます。ヘルパーさんと上手く連携するためにも、次に訪問する家の情報ややるべきことなどを事前に共有しましょう。そのためにも、コミュニケーションは大事です。

ヘルパーさんによっては寡黙な方もいますが、そのような人はこちらから話しかけるようにしましょう。

利用者や家族とコミュニケーションをとる能力

看護する対象は利用者ですが、仕事をするうえでコミュニケーションをとる相手は利用者だけではありません。

利用者の家族と適切なコミュニケーションをとって信頼関係を築くことも、とても重要な仕事のひとつです。利用者含めその家族全員が事業所にとってのお客様だからです。なかには、理不尽な要求をする家族や、クレーマーの家族もいますし、そうでない場合も日々介護で疲れきっている家族の方への対応・接遇には気を遣う必要があります。

ポイントはそれぞれの家族のやり方にエビデンスを求めたり、押し付けたりしないことです。まずはご家族のやりかたに合わせて行動することがうまく信頼関係を築いていく第一歩でしょう。

訪問入浴看護師のやりがい

訪問入浴看護師には大変なことも多くありますが、寝たきりで発語もなく顔色も悪かった利用者の方が、入浴中気持ちよさそうに目を細めていたり入浴後には「ありがとう~。」とはっきり話すことができた、といった経験をするときは非常にやりがいを感じます。

1回に入浴される利用者は1人なので、施設などでの入浴介助と違いその利用者の方だけに注目してコミュニケーションをとることができるのも訪問入浴の良いところです。

入浴を心から楽しみにしている利用者も多く、そんな利用者の喜ぶ顔を見ることができ、感謝の言葉を直接聞けるのが訪問入浴看護師の一番のやりがいです。

訪問入浴看護師の仕事できついこと

一方で、訪問入浴看護師の仕事のつらい点は以下のようなものがあります。

訪問する家によって当たり外れがある

寝たきりで過ごしているために掃除が行き届いていないところもあり、家によっては当たり外れがあります。

家が汚かったり、物が散乱していたり、匂いがきつかったりと、様々な状況が考えられるので、これを乗り切る気力が必要です。

肉体的な負担が大きい

訪問入浴サービスを利用する高齢者は、自力で動けない患者がほとんどです。

高齢者とはいえ、成人を入浴させることは非常に体力を使う仕事となります。湯を張った温度と湿度の高い空間で肉体労働をするので、肉体的な負担は大きいです。

訪問入浴看護師では慢性的な腰痛持ちの人も珍しくありません。

訪問入浴の看護師になる際に注意すべきこと

訪問入浴の看護師は事業所選びに注意!

訪問看護と同様に、事業所によって大きく当たりはずれのあることが訪問入浴の特徴です。まずは、地域の訪問系・介護系事業者の事情に詳しい介護・看護系専門の人材派遣会社へ行き、その地域の事業所について詳しく話を聞く方がいいでしょう。

まずは紹介予定派遣などのかたちで仕事を始めて、気に入れば正職員になることをおすすめします。ナースがドライバーも兼ねるのが当然だったりと、かなりブラックな事業所もあるので、いきなり正職員になるのはやめたほうが無難です。

訪問する家庭には様々な家庭があることを理解する

これもまた訪問看護と共通しますが、訪問する家には前述のようにエレベーターのない多階層のアパートや、着脱につかえるスペースがとても狭い家など、様々な家があります。

悪条件の中、限られた時間とスペースで業務を行わなければならず無理な姿勢で介助した結果、膝や腰を痛めることも多いので、注意が必要です。さらに、訪問先が汚宅ということもあります。巨大なゴキブリと遭遇することや、何か踏んだとおもったら利用者の排泄物だった、ということもあります。

訪問入浴の看護師になる場合は、訪問する家庭がすべて自分の家と同じような環境ではないということを理解したうえで仕事に臨みましょう。

最後に

少子高齢化が進む現代において、訪問看護師のニーズは年々高まっています。訪問看護師は体力的にきつい仕事に直面することや、責任が問われる場面も多くあるので、決して楽な仕事ではありません。しかし、その分感じられるやりがいも大きいはずです。

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