妊娠中の看護師が仕事で気をつけるべきこと。ストレスを溜めずに働くことが大切

妊娠中の看護師が仕事で気をつけるべきこと。ストレスを溜めずに働くことが大切

J
JobStep編集部
公開, 更新 ,

看護師は仕事上、生活リズムが不規則なことでホルモンバランスが崩れやすく、妊娠しにくい職業と言われています。

また夜勤があったり、高齢者の入浴介護があったりと、ほかの仕事よりもハードな面もあります。しかし妊娠したからといってすぐに休むわけにもいきません。

仕事を辞めずにママになった看護師も少なくはありません。ただしお腹の赤ちゃんのためにも、無理をしない程度に頑張ることが大切。そこで今回は、妊娠中の看護師が仕事で気をつけたいことを紹介します。

仕事を続けるかやめるか判断する

内閣府の調査では、2010年~2014年の期間のデータによると、出産により退職する女性は、33.9%。出産前に就業している女性でみると、46.9%が出産により仕事をやめています。

およそ半数の人が出産を機に退職していますが、決して妊娠をしたら仕事をやめなくてはいけない訳ではありません。自分の体力やお金の問題を考えて、どうするか決めましょう。

また最近では、男女ともに育児休業取得率も増加している傾向にあります。一定期間休んだり、時短勤務にしたりと、働き方はいろいろです。自分の体と相談をして無理のない範囲で働くのがいいでしょう。

休職・退職するタイミングを決めて報告する

退職と休職のいずれの選択肢を取るにしても、出産前のどこかのタイミングで職場を離れなくてはなりません。

妊娠がわかったら、すぐ主任や師長など上司に報告するのがカギ。「まだ早いから」と思っても妊娠中は何が起こるかわかりません。初期でも人によってはつわりがひどく、突然体調を崩して、仕事に穴を開けることも考えられます。日勤はできても夜勤は無理、という人もいるでしょう。自分の体力の過信は禁物です。

伝えるタイミングは、安定期である妊娠5ヵ月(妊娠16週)頃が一般的です。引き継ぎや人員配置の問題があるので、その前に妊娠したことは伝えられるとよいでしょう。なお、つわりなどがひどく仕事に支障が出るようであれば、そのタイミングは前後します。

看護師はなかなか代わりになる人が見つからないため、自分の中で決心がついているのであれば、なるべく早めに伝えるほうが病院にとってはありがたいでしょう。いずれ産休を取ることになるので、補充の人員を考えないといけません。主任や師長と、今後の仕事をどうしていくかプランを考えていきます。体のことはどうにもならないので、遠慮する必要はありません。

ちなみに休職をする場合、労働基準法では出産予定日の6週間前の「産前休業」、出産の翌日から8週間の「産後休業」、産後休業終了の翌日から通常子どもが1歳になるまでの間の「育児休業」の期間が、休業期間となります。

夜勤は希望すれば外してもらえる

看護師の仕事でとくにハードなのが夜勤でしょう。看護師と言えば夜勤がつきものです。しかし、夜勤は体力的にも精神的にも負担が大きく妊婦さんにとってはきつい勤務形態です。安静第一の妊婦さんにとって生活のリズムが崩れることは避けなければいけません。体に無理がかからないように、こまめに座るなどして負担をかけすぎないようにしたいところです。

産休は基本的に出産の6週間前からですが、夜勤(深夜労働)に関しては、妊娠がわかり次第本人が希望すれば外してもらうことが可能です。とはいえ人員ギリギリの現場が多く、なかなか希望通りにはいかないかもしれません。

職場によっては、妊娠しても休みが取りにくい雰囲気もあるでしょう。いわゆるマタハラもあるかもしれません。本来なら妊娠した看護師には何の責任もないのは事実です。

無理がきかなくなった自分を責めず、休みを取るときでも堂々としていてかまいません。お互いのカドが立たないように交渉していきましょう。

出勤回数を減らす

事務職などであれば椅子に座って仕事ができる場合がありますが、看護師などは患者さんを見回ったりしなければならず、動き回ることが多々あります。妊娠初期の症状は妊婦さんでなければ分からないほど辛いものです。つわりが起きている時に動き回るのはとても苦しいことです。

出勤回数を減らしてもらったり時短勤務にしてもらい、少しでも体を休めるようにしましょう。

切迫流産に気をつける

看護師は流産しやすい、とよく言われますが、早産率37.4%といわれており、割合としては他の一般の仕事に就く女性とそれほど変わりません。初期の流産は染色体の異常などが原因で、誰にでも起こりえます。

看護師が気をつけるべきなのは切迫流産です。夜勤を続けているとそのストレスでなりやすくなります。骨盤ベルトは腰痛だけでなく切迫流産の予防にもなるので、上手く活用して下さい。

無理なことは無理と言っていい

現場に気を遣って無理を重ねると、最悪の場合流産したり、体調を崩してずっと休むハメになったりして、かえって現場の迷惑になることもあります。

仲間と相談して、手伝ってほしいことははっきり言ってかまいません。復帰して今度誰かが妊娠したら力になろう、と助け合う感覚で。力仕事は男性看護師に任せてもいいですね。

何でも「無理」「できない」だとカドが立ちますが、できる限りのことをしつつ力を借りるのは悪いことではありません。

ナースコールの交代要員を探す

妊娠中期になるとお腹が目立ってきます。大きなお腹を抱えた状態では素早く動くことができません。いつ鳴るか分からないナースコールに対しては即座に動く必要があります。妊婦さんにとってはきつい行動になります。

そのため、妊婦の時にはできるだけナースコールを取れないということを周りの同僚に伝え、交代要員を確保するようにしましょう。

コミュニケーションを良好に

職場によっては「こんな時に妊娠だなんて」という空気になることもあるでしょう。残念ではありますが、不満に思っていても仕方のないこと。

何も悪いことはしていない、と堂々としていてOKですが、何かしてもらったらいつも以上に感謝の意を示しましょう。コミュニケーションが上手く取れていれば、味方も自然に増えます。

誰か後輩が妊娠した際のお手本になろう、ぐらいの気持ちで働けば、無理をしたり白い目で見られたりすることも次第になくなり、乗り切れるでしょう。少子化が叫ばれて久しいですが、やはり働く女性が子供を産みにくい問題があるのは事実。現場レベルででも、産みやすい雰囲気に変えていく必要はあるでしょう。

相互にうまくコミュニケーションを取ることで、少しずつですが当事者でない人たちからも理解を得ることができるはずです。

病気に気を付ける

妊婦さん全般に言えることですが、妊娠している時は風邪などにひかないように健康管理をしっかりとしなければなりません。

看護師の場合、職場が病院ということもあり、風邪やその他の病気にかかりやすい環境にいますので、人一倍病気に気を付けましょう。

X線を避ける

妊娠している体にX線を照射することは良くありません。

看護師という仕事上、X戦の近くで仕事をしなければならないことがあるかもしれませんが、X線から離れた場所での仕事をするようにしましょう。

あまりにつらいときは、産婦人科医に相談しよう

働いているときつらさを感じることは少なくないでしょう。忙しい病院であれば、あまり気にしてもらえないこともあります。

そのため仕事を休むわけにはいかないけど出社するのがきついときなどは、相談できる産婦人科医に相談しましょう。第三者である婦人会であれば、客観的な視点で判断をしてくれるはずです。

また職場環境に問題がある場合、診断書を提出してくれる可能性もあります。無理をすると流産などの危険もあります。仕事とプライベート、どちらも後悔しないよう、最善の方法を選択しましょう。