看護師が学歴によって差を感じる場面7つ。看護師資格の取得方法の種類もあわせて紹介

看護師が学歴によって差を感じる場面7つ。看護師資格の取得方法の種類もあわせて紹介

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JobStep編集部
公開, 更新 ,

看護師の世界にも、学歴格差が存在していることをご存知でしょうか?

そもそも、看護師には、国家資格取得に向けたルートがいくつも存在をしていて、看護系の学校の種類も数多く存在しています。

そのような出自の違いがどのように影響するのか、学歴によって差を感じた場面について紹介します。

看護師の学歴について

看護師になるためには「看護師免許」と呼ばれる国家資格を取得する必要があります。看護師免許を取得するための看護師試験にも受験資格が必要で、その受験資格は基本的に高校を卒業後に看護師養成学校を卒業することで得られます。

看護師養成学校には大きく分けて看護大学、看護短大、看護専門学校の3つの種類があり、この内のどの学校を卒業しているかによって、卒業後の就職先や給料額が変わってくる場合があります。

各学校の中でも偏差値に差があったり、准看護師資格や看護大学院卒の状態から就職する人もいたりするので、看護師になるルートは様々ありますが、この学歴の差が働く上で感じられることもあるでしょう。

以下では、具体的に看護師が働く中で学歴を意識する場面を紹介していきます。

給料の違い

看護師として働くなかで、学歴格差を一番感じる場面と言えば、やはり「給料」の違いです。

基本的には、高卒で専門学校を卒業した看護師と、大卒看護師による給料格差は数千円程度というのが一般的のようですが、病院によっては月額で2万円の差が発生するケースもあるようです。

わずか数万円の差でも、ボーナスを含めると年間では大きな差となりますし各種手当にも影響します。

また、初任給時点での差はその程度だったとしても、その後の昇格・昇給などに関して、年齢の差などもあって、年次が進むにつれて、差が広がっていく傾向があります。

大学と専門学校では、卒業するまでの費用が大きく異なりますが、大卒は給与面でも優遇されますから、大学でかかった費用は数年間で取り戻すことも十分に可能です。

転職活動の有利・不利

看護師の仕事から別の職業への転職をする場合にも、大きな差が生まれます。

看護師の仕事に特化をしている専門学校を卒業しているよりも、一般教養含めて幅広い教養を身につけている4年制大学や短大を卒業している看護師のほうが、選択できる転職先の幅が広いことは否めません。

また、4年制大学を卒業していれば、保健師や助産師などの、ほかの医療系国家資格を取得する際にも有利となります。

取得している資格が多いほど就職先の選択肢が大きく広がりますし、看護師として就職した後、他の職種に転職する場合にも有利に働くため、幅広いキャリアステップを望めるという点で、大学卒業のほうが有利なことは事実だといえます。

院内におけるキャリアパスの違い

院内におけるキャリアパス、いわゆる「出世」に関しも学歴が一定水準以上に影響を及ぼします。とりわけ、大規模な病院であるほど大学や大学院を卒業している高学歴看護師が抜擢される確率が高くなります。

看護師長や部長など、現場での看護業務よりも、病院全体における看護体制の構築や、看護部門の管理・統括を行うキャリアへとステップアップするためには、やはり看護経験だけでは難しく、より幅広い知見などが必要となるため、大学卒業者のほうが有利になる傾向があるようです。

管理職になれば年収ベースで1,000万円を超える人も少なくありませんから、将来設計を考えた場合、管理職は非常に魅力的なキャリアであることは言うまでもありません。看護師の管理職を目指すなら、大卒であることが必須といえるでしょう。

交際関係に対する格差

中学や高校を卒業して、すぐに医療現場へと飛び出してくる准看護師や専門学校生の場合には、恋愛の適齢時期にプライベートの時間よりも看護に関する勉強や業務が優先されてしまうために、その後の恋愛関係や人間関係に影響がでる人も、なかにはいます。

大学を卒業している看護師の場合には、一般的な大学生と同じような大学生活を過ごして、病院に就職をするために、より幅の広い交友関係を築いて就職をします。

また、医療系大学であれば医学部もあるために、医学生との付き合いなども豊富で、その後にドクターと交際するといったことに発展していくチャンスにも恵まれています。

このような、学生時代の人間関係における違いが、その後の交際関係に対しても、少なからず影響してしまうことも否めません。

職場における評価の違い

多くの病院では、医師と看護師、薬剤師、検査技師らがそれぞれ役割を果たす従来型の医療から、一つのチームを組んで医療にあたるチーム医療が導入されています。つまり、それぞれの分野のエキスパートが協力し合いながら医療に取り組むスタイルです。

これに伴って、看護師もより高度な医療知識やスキル求められるようになっており、必然的に大卒など高学歴看護師のニーズが増えています。

職場となる病院での、周りの同僚からの評価として、あくまでも先入観となりますが大学卒業をしている方が、より高い評価を得られるということもあるようです。

これは、その同僚が持つ学歴に対する意識によるところが大きいので、一概には言えませんが、一般的な視点で考えても、より高学歴な人材のほうが優遇されるということは現実として存在しています。

勤務する病院の違い

病院が看護師を新規採用する場合、経験がない看護師の能力を図る一つの判断基準として学歴が重要視されます。特に大学病院や独立法人においてはその傾向が顕著です。

地方の公立病院などではありませんが、都心の有名私立大学などでは、勤務している看護師などを見たときに、高学歴な人材が多いということも実際にあるようです。

就職する際に、学歴などは基本的には関係がないというのが一般的になりますが、一部のケースではそのような差が存在するのかもしれません。

したがって、3年制の看護師専門学校・看護系大学よりも4年制看護系大学を卒業している人の方が採用に有利であることは間違いありません。

職種に関する違い

医療技術が進むにつれ、昨今の医療現場における看護師には、准看護師と正看護師以外にも、専門知識やスキルを習得し、卓越した看護ができると認定された専門看護師・認定看護師のニーズはますます高まっています。

このような、特定分野に専門性を持っていたり、よりハイクラスな職種となる看護師になるためには、一定以上の学術経験が必要とされるため、新たなキャリアステップに対する格差というものも生まれてきています。

とりわけ、専門看護師になるには受験資格が厳しく、看護師免許を取得し、実務経験5年以上、専門看護分野で3年以上の看護実績が必要となるだけでなく、さらに大学院に通い所定の単位を取得する必要があります。

もちろん、大学を卒業しなくても大学院に通うことは可能ですが、大卒が有利であることに変わりありません。

まとめ

看護師に関する学歴格差について考えてきました。

本来は、技術などが重視される職人的な仕事であったはずの看護師ですが、医療環境の変化に伴い、看護師という職業にも、より高い専門性や高度な知識とスキルが求められるようになり、現在では、大学卒業をした正看護師が増えてきています。

そうしたなかで、さまざまある、看護系学校の出自による違いが格差として、新たな課題を発生させています。

看護師の場合には、実務をこなしながら、改めて大学や大学院に入りなおして、更なるスキルアップを目指すことが、一般企業よりも普及した職場になるので、学歴格差などが気になる場合には、ネガティブにとらえず、どのようにステップアップをするべきか、前向きに考えるようにしましょう。