看護師がサービス残業を強いられたときの対処法7つ

看護師がサービス残業を強いられたときの対処法7つ

J
JobStep編集部
公開, 更新 ,

看護師という職業は、基本的にはシフト勤務ですが、人手不足などから残業が多いとされています。日本医療労働組合連合会が2017年におこった労働実態調査によると、過労死ラインである月60時間以上時間外労働をしている看護師は、0.8%。全国の看護職員約142万人のため、約11,360人が月60時間以上時間外労働をしていることになります。

そして残業のうち約7割が賃金不払い労働であるサービス残業となっています。看護師は人の命を預かる仕事であるため、ときには緊急で対応をしなくてはいけないこともあるかもしれません。

しかし残業時間は多く、そのうえサービス残業にされてしまうと、労働者として働くモチベーションは下がっていくでしょう。あまりにも過酷な労働環境のなか働くことは、医療ミスにも繋がる危険な行為でもあります。

そこで今回は、看護師がサービス残業を強いられたときの対処法を紹介します。

看護師のサービス産業の実態

上記でも紹介をしたように日本医療労働組合連合会が2017年におこなった調査では、過労死ラインである月60時間以上時間外労働をしている看護師は、0.8%。毎月30時間以上残業している看護師は、8.6%にも及びます。

そしてこの残業代のうち約7割がサービス残業となっており、合計164,128時間(18,695人)の時間単価を2,000円とした場合、不払い賃金の総額は約3億2,826万円にものぼります。1人平均17,559円/月の金額が、サービス残業となってしまっているのです。

サービス残業が増えている理由として考えられるのが、病院という特殊な職場である点。患者は自分の勤務時間内にだけ体調が悪化するわけではありません。緊急オペが必要になったり、いきなり出産が始まったり、1人あたりの業務量増加によって時間内に対応仕切れないなど、病院という特殊な職場であるからこそ残業が増えてしまうのが現状です。

この問題を解決するには医師・看護師の増加、AIの導入などで、1人あたりの業務負担を減らしていくしかありません。

看護師がサービス残業を強いられたときの対処法

残業代が出ないことを「習慣だから」「残業代は基本給に含まれている」といった理由で正当化されている看護師は多いですが、本来であれば時間外労働は違反です。雇用契約を結んでいる労働者は、働かされている分の賃金を請求する権利が保障されており、未払い残業代として請求することができます。

サービス残業をしない、もしくはサービス残業分の賃金を手に入れるために、看護師がやるべきことを以下に紹介します。

スケジュールを作成する

まず、自分の仕事のスケジュールはどのようになっているかを把握することが必要です。なかには業務に必要ではない、無駄な時間を過ごしている場合も見つかるかもしれません。

もしこのような無駄な時間が見つかったときには、病院側に時間削減や仕事の効率化という名目で、上司を通じて話をしてみるのもいいでしょう。

仕事の平準化を図る

サービス作業を強いられるケースとして、自分の仕事量が多いケースもあります。他の看護師は定時通りに帰れているならば、仕事の平準化ができていないことになります。

このような場合には、職場のメンバーと仕事の平準化を図るべく、仕事を分担することにより、残業自体を減らすことも可能です。

勤務時間をメモする

サービス残業を強いられた時には、必ず自分の勤務時間を手帳などにメモしておきましょう。病院側ではタイムカードなどの情報を元に勤務実績をとることになりますが、自分の手帳に実際の出勤・帰宅時間を明記しておくと、それが証拠としての効力を持つことがあります。また、実際の労働時間と帳簿上の労働時間の差が明確になるので、賃金請求の手続きも進めやすくなるでしょう。

サービス残業は違法なので、労働基準監督署の監査が入ると全ての勤務記録が取られ、残業分は未払いとして請求することもできます。残業代の支払いは病院(企業)としての責任でもありますので、きちんと記録を残しておきましょう。

弁護士に相談する

サービス残業から逃れられない場合には、弁護士に相談することも手段のひとつです。法律相談というかたちで、労働状況などの相談や対処方法についてアドバイスをもらえる場合があるので、活用してみましょう。

実際に弁護を依頼しないまでも、弁護士事務所に行って相談したという事実を病院側に提示すると、その時点で先方の対応が変わることもあります。

家族と相談する

家族と相談してみるのも手段のひとつです。例えば、帰宅時間が遅い、といった証言をすることは家族でもできます。味方を一人でも多く作ることは、精神的にも支えになるでしょう。

同じサービス残業に強いられている人たちと団結する

同じ状況にある看護師と団結し、病院(企業)と交渉をしてみることで、訴える力も大きくなります。

ただでさえ人手不足の世の中で、人材は重要な要素なので、一斉に離職されて困るのは病院です。この点を理解させるには、一人の力だけではなく、皆の力を団結して病院と交渉を進めていくことも必要です。

転職を考える

看護師も求人がたくさんあります。もし職場環境を変えることができない場合には、条件に合う看護師の求人に応募し、転職するのもいいでしょう。

職場環境を変えることへのリスクもあります。現在よりもさらに劣悪な環境となる可能性や、その病院の仕事になじめず、辞めてしまうケースも想定できます。

しかし、事態がこれ以上改善されることがないと判断したら、思い切ってこちらの選択肢を取りましょう。

職場を変えることを検討する場合は、「マイナビ看護師」のような看護師専門の大手求人サイトを利用するとよいでしょう。業界に詳しいキャリアエージェントが相談に乗ってくれるので、労働環境のいい病院を探しやすくなっています。

マイナビ看護師に登録する(無料)