看護師のインシデントの原因・対処法などまとめ

看護師のインシデントの原因・対処法などまとめ

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JobStep編集部
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看護師として働いていく上で避けることができないインシデント。

いつどんなときに事故が発生するかは想定できません。ただ、どうするとインシデントが発生するのか、また、発生してしまった場合、どう対処すればいいかをしっかりと理解しておけば、発生リスクを抑えることができます。

ここでは、看護師のインシデントについて一緒に考えていきたいと思います。

インシデントとは?

端的に説明すると、医療上のミスがあったものの患者に影響がなかった場合をインシデントと呼んでいます。

影響がなかったから問題がないというわけではなく、一歩間違えていれば、大きな事故に繋がっていた可能性もあるため、医療現場では常にインシデントの撲滅が叫ばれています。

看護師のインシデントが多い理由

看護師は、医師の指示に基づいて患者の世話をおこないます。

看護師のインシデントが多い理由としては、直に接する機会が多いことや、目が届いていないときに患者が起こした事故や怪我も、看護師のインシデントにカウントされてしまうためです。

そのため、看護師のインシデントが圧倒的に多いと言われています。

インシデントの種類と原因

よくあるインシデントの種類と原因は以下のとおりです。

点滴チューブの抜去

最も多いのが、点滴などチューブ類の抜去です。足に引っかけたり、寝ている間にずれて抜けてしまったりする可能性があります。

そのほか、点滴ラインが詰まったり、接続部分が外れたりするなどのインシデントも多く発生しています。

処方・投薬

看護師は、さまざまな種類の薬剤を扱いますので、投与する量・回数の誤りや時間の間違い、投薬忘れなどが、発生し得るインシデントとして挙げられます。

今は、各病院ともインシデント防止のためにダブルチェックを徹底したり、電子カルテを導入したりしているため減ってはいますが、未だにリスクは存在しています。

患者の転倒・転落

病院には色んな人が入院しています。その中でも多く発生するインシデントが患者の転倒・転落です。

車いすへ移動するときや、排泄を介助しているときなど予測できない動きに対処できずに発生することがあります。特に認知症の人や、高齢者に多く発生するインシデントのため、注意深く観察することが防止のポイントとなります。

インシデントを起こしやすい看護師の特徴

インシデントには不可避のものもあるとはいえ、努力によってその発生数を減らすことはできます。インシデントを起こしてしまう看護師にはどのような特徴があり、どのような点に注意すればいいのでしょうか。

インシデントを起こしがちな看護師の特徴として、推測で行動しがちというものがあります。実際の数値や状態を確認せずに、自らの勘や思い込みに従って行動することで、ミスが発生しがちです。

また、仕組み化ができない看護師もインシデントを起こします。看護師も人間なのでミスはつきものです。そのミスを排除するために、チェックリストをつくったり、ダブルチェックの体制を整えたりするべきなのですが、インシデントを起こす看護師はすべて「自分が気をつける」という精神論で問題を解決しようとします。しかし、人間の記憶力には限界があるのでどうしてもミスは発生します。

インシデントが発生した時の対処法

インシデントを起こすと「もっとこうしていたら」と後悔し、考えすぎてしまうと仕事に対して恐怖を感じてしまい、最悪、退職するような人もいます。

もちろん、落ち込んで反省することは大切ですが、深刻な事故に至らなかったことを糧として、同じようなインシデントを二度と起こさないというような気持ちの切り替えが重要です。

なぜ発生したのか、発生させないためにどうすればいいかを考えて、次に活かしていくことがインシデントを起こした患者への誠意と言えるでしょう。

インシデントを繰り返さないための対策は?

インシデントを起こしたあと、なかなか立ち直れない人もいます。

ただ、先にも述べたように次に活かしていくことが看護師にとって大切です。

優秀な看護師は、失敗から多くを学び、決して起こしてしまった失敗を無駄にはしません。

先輩や同僚の経験談を聞いて、さまざまなインシデントを参考にしたり、自分の知識や技術が未熟だと感じたのなら、積極的に勉強会や研修に参加することも今後の対策の1つです。失敗から学ぶという気持ちを忘れないようにしてください。

看護師のインシデントに関するまとめ

インシデントは看護師として働いていく上で、常に遭遇する可能性があります。

しかし、インシデントの怖さをしっかりと理解し、起こしてしまった場合は次に活かしていけるような気持ちがあれば、決して怖いものではありません。

インシデントの経験があるのは、決してあなた1人ではありませんので、自分の力だけで切り抜けようとせず、周りの先輩や同僚にも力を借りて、将来的には、他の人がインシデントを起こした場合に助けられるような看護師へと成長してください。