子育て中の看護師でも働きやすい病院の特徴。ママ看護師が家庭と仕事を両立させるには?

子育て中の看護師でも働きやすい病院の特徴。ママ看護師が家庭と仕事を両立させるには?

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JobStep編集部
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国立社会保障・人口問題研究所が2015年に発表したデータによると、子どもがいない夫婦の割合は6.2%。2015年の国勢調査の結果、50歳までの未婚率は女性で14.06%になっています。

2つのデータを合わせると、生涯子どもを産まない女性はおよそ20%ほどいるということになります。逆を言えば、80%の女性が妊娠・出産を経験しているといえるでしょう。

看護師はおよそ9割が女性といわれており、シングルマザーや子育てママとして、働いている看護師も少なくありません。

しかし不規則な看護師が子育てをするのは大変なもの。少しでも働きやすい環境で、子育てをしたいと願うママ看護師は少なくないでしょう。

そこで今回は子育て中の看護師でも働きやすい病院の特徴を紹介していきます。

子育て中の看護師でも働きやすい病院の特徴

看護師は女性が多いため、子育てなどに理解がある人が多いのは事実ですが、全員が良い顔をしてくれるとは限りません。医師との連携も重要になるため、主治医が妊娠・子育てに理解がないと働きにくくなってしまうでしょう。

下記のような条件をクリアしていれば、家庭と仕事を両立させやすくなるはずです。

夜勤がない

後述ように、社員寮や病院内保育所がある病院であれば、夜勤があっても何とかなりますが、すべての病院が寮を用意しているわけではありません。

特に、子供がまだ小さく、1人での留守番ができない場合には、夜の間に働きに出ることができません。しかし、病院での勤務については、基本的に夜勤がセットになります。

そこでシングルマザーに人気となるのが、夜勤がない日勤帯での勤務を認めてくれる病院です。

救急対応を24時間体制で行っているような病院では難しいですが、中小病院などのそこまで激務にならない現場であれば、勤務体系に関しても融通が利く病院は多くあります。

もしくは、大病院であっても、「外来」「オペ室」「透析クリニック」などの職場は夜勤がありません。

さらに、少子高齢化が進んでいくなかで、看護師の需要は病院だけにとどまらず非常にさまざまなキャリアがあります。少し視点を変えて「介護施設」「保育施設」なども加えると選択肢は大きく広がるでしょう。

社宅が完備されている

病院のなかには、看護師向けの寮を病院に併設している施設もあります。

一般的に社宅は勤務地に比較的近い場所に位置することが多く、格安で貸与されるうえに、寮の中には育児環境などを完備しているところもあり、家庭の事情で夜間に子供1人を残して勤務しなければならないケースにも対応してくれます。

また、周りに住んでいる人は、同じ職場に働く看護師となので、何かあった際にはすぐに対応してもらえるでしょう。また、職場である病院が近くにあるので、万が一の場合にも、救急対応や自宅にすぐに戻ることができるというメリットもあります。

これはシングルマザーにとって大きな魅力です。シングルマザーには優先的に社宅を貸与している病院もありますから、病院を選ぶ上で社宅が完備されていることも大きなポイントとなります。

病院内保育所が設置されている

医師や看護師は勤務時間が不規則であるため、利用できる保育施設が少ないでしょう。そこで、独自に院内に保育施設(病院内保育所)や保育園、学童施設を設置する病院が増えています。

一定の要件をクリアした病院内保育所に対しては、人件費など運営費の一部を補助する制度もあり、今後、ますます増加傾向にあります。夜勤に対応した病院内保育所もありますから、安心して仕事に打ちこめるでしょう。

「残業なし」を雇用条件としている

看護師不足は非常に深刻な課題であるため、各病院とも雇用の確保には苦労しています。

そこで、長時間働くことが難しいシングルマザーなどの看護師をターゲットに、「残業なし」を条件に求人募集している病院が増えています。

こういった病院であれば、少なくとも帰宅時間は保障されますから、シングルマザーにとって働きやすい病院でしょう。

休暇の取得率が高い

シングルマザーは学校行事や急な病気やけがなど、子どもを持つと職場を休まざるを得ない場面が少なからず出てきます。

もちろん有給休暇については労働基準法に定められているので、一般的な病院勤務の場合には、サラリーマンと同様に年間に20~40日程度の有給休暇が付与されています。しかし、多くの場合が、業務とのバランスや職場の雰囲気から、有給休暇を取得できないということが課題となっているようです。

そこで、有給休暇の取得率について前もって調べておくことが大切です。いくら休暇制度が充実していても取得率が低ければ、「休みが取りにくい職場」です。できる限り、取得率の高い病院を選ぶといいでしょう。

勉強会・会議などを勤務時間外に行っていない

病院での勤務で負担になってくるものとして、勉強会や会議などがあります。医療現場では、法的な制度やそれに伴う院内ルール、進歩する医療技術、2年に1度改正される診療報酬など、理解すべき重要事項が多く存在するため定期的な勉強会必要です。

また、業務内容や診療方針については、個人で決定することはなく部門全体の意思決定が必要であるため、会議も頻繁に行われます。

これらの勉強会や会議は勤務時間外に行われることも少なくないため、勤務時間内に行っている病院を選択することは、表向きには見えない時間的負担を減らす意味で重要です。

透析室での勤務ができる

病院内でも勤務時間が安定しており、夜勤がない部門となるのが透析室になります。

透析室の場合には、人工透析が必要となる患者さんが決まった曜日・時間に、一定時間の透析治療を受けて帰宅する部門です。残業や休日出勤などが少なく、夜勤がないというメリットがあり、子育てママが働く部門として適していると言えます。

ただし、透析室については全ての病院にあるわけではないので、透析室がある病院を選ばなければなりません。

扶養手当など手当制度が充実している

勤務時間の自由度の他に、収入もシングルマザーが子どもを育てていく上で大きな課題です。多くの病院では独自に扶養手当や家庭手当制度を設けていますが、大切なのはその中身。

最近では、シングルマザーに対して手当額を優遇している病院も多数ありますので、支給額やその条件をよく確認することが大切です。

病院の規模が大きい

自由なシフト調整や休暇を取るためには、職場に十分な職員がいなければ成り立ちません。個人で経営している病院の場合、大病院比べて重症患者や入院患者がおらず、職場としても融通が利くため自由に働けそうな印象がありますが、実はその逆という場合が多いです。

勤務する職員が少ないため、残業や休日出勤を負荷されてしまったり、休みを取りたくても代わりとなる職員がいないために、休みが取れないということが多く発生します。

その点、病院の規模が大きい場合は勤務体系や職員数がしっかりと整えられており、業務自体は多いものの、比較的休みが取りやすい職場環境となっています。

育児をおこなっている看護師が多い

シングルマザーとして育児と仕事を両立していくためには、同じ職場での理解というものが必ず必要となります。

その際に、育児経験があったり、実際に育児を行っている人の方が、より理解を得られやすいということは言うまでもありません。

実際に職場を決める前に、見学などをして、職場の雰囲気や働いている人と話をして、どのような人たちが働いているのかの実際を理解することが重要となります。

「はたらく母子家庭・父子家庭応援企業表彰」を受賞している

厚生労働省は毎年、「はたらく母子家庭・父子家庭応援企業表彰」を実施しています。

これは、シングルマザーなどの就業支援を積極的に行っている企業に対して国が表彰するもので、働きやすい職場環境が整っています。

こういった表彰を受けている病院であれば、安心して働くことができるでしょう。

子育てサポート企業として認定されている

「くるみんマーク」「プラチナくるみんマーク」は、子育てサポート企業として厚生労働省から認定された企業です。

子育てに必要な職場環境が整えられているだけでなく、社員の意識も高い企業であるといえます。

シングルマザーに特化したものではありませんが、子育てサポート支援という観点では、働きやすい職場であるといえます。

特定求職者雇用開発助成金制度を取りいれている

特定求職者雇用開発助成金とは、シングルマザーなど就業が困難な労働者を雇用し、国から企業に助成金が支払われる制度のことです。

この条件は離職率が高いと満たされないので、シングルマザーを積極的に雇用するだけでなく、安定的に働けるような職場環境も整っているといえます。